こんにちは。アジェンダチーム クルーグループです。
みなさんは「首都高ロードプライシング」をご存知でしょうか?
テレビとかでも話題の「東京2020大会中の首都高速道路利用で『一定の条件を満たした場合』、通常料金のほかに1000円を上乗せする」という施策です。
首都高速道路によれば、この『一定の条件』というのはETC無線通行の場合
- 都心方面または都心をまたぐ通行であること(料金計算上、実際の走行経路によらず、流出ランプまでの最短距離で判断)
- 自家用の乗用車のうち、貨物・特装車両以外もので、かつ「有料道路における障害者割引制度」の登録を受けていないか、東京都に対してあらかじめ障害者手帳等を提出して適用除外とする申請していないこと(これに該当する車両については上乗せ対象外。詳細後述)
- 6時〜22時に最初の料金所(または本線料金所手前にあるETCフリーフローアンテナ)を無線通行にて通過していること
というかたちになっています。
この「2.」のケースを具体的に見てみますと

- 「ナンバープレートが『白地に緑文字』または『黄色地に黒文字』の自家用車のうち、分類番号が400番台または600番台または800番台であるETC車」
- 「ナンバープレートが『緑地に白文字』または『黒地に黄色文字』の事業用ETC車」
- (以下略)
ということになっており、対象はあくまでも「自家用かつ乗用車区分」の車両であることがわかります。
※以上出典 https://www.shutoko.jp/ss/info2020/rp/
治安Carにおいては2番目に示した例外条件の「分類が400番台」かつ「黒地に黄色文字の事業用ETC車」のどちらにもあてはまるため、今回の1000円上乗せには該当しないことになるわけです。
※治安Carはシェアリングデリバリーに使用する車両であるため、事業用車両として登録をしています。
ということで今回は「治安Carで首都高速道路を通行した場合、本当に首都高ロードプライシングの対象外となるのか」について、実際に走行したようすも含めてご紹介したいと思います。
今回検証に使用したのはこのルートです。
横新狩場接続RP〜鶴見つばさ橋〜大井JC〜汐留JC〜西銀座JC〜八重洲RP |
※「都心流入・湾岸線誘導割引」が適用されるようにルートを設定しました。
※JCはジャンクション、RPはランプを表します。
まずは狩場本線料金所から流入します。
実際の時間判定は料金所手前にあるフリーフローアンテナ(写真の機器、以下FF)でおこないます。

横浜ベイブリッジや鶴見つばさ橋を経由してしばらく走行すると汐留乗継所に到着。
ここから一部首都高速道路ではない区間を通行するため、いったん汐留までの通行料金が精算されます。
お聞きいただけましたでしょうか。
この区間の通常料金は1090円ですが、さきほどお示しした都心流入・湾岸線誘導割引の影響により、ETC利用では790円でいける区間になっています。
今回の割増を含めると1790円の利用となるところ、治安Carにおいては通常料金の790円との案内がありました。
最終流出地の八重洲RPも同一料金となり追加料金はないことから、790円以上の請求はなかったことになります。
この通行についてETC利用照会サービスをとおして確認をしてみると、ちゃんと割増される前の料金で計上されています。

ただし実際にカード会社から請求があがってくるのは高速道路会社がこの通行を確定させた後(約4週間後)なので、実際の請求がどうなるかについては後日追記したいと思います。
このように大会期間中に治安Carをつかって首都高を使用した場合、割増料金は一切発生しないことがわかりました。
大会期間中はクルマの利用を控えることが重要らしいですが、どうしてもお出かけされる際の参考になればと思います。
(8/22追記)
カード会社からの請求にかなり時間がかかっていましたが、きょう請求が上がっていることを確認しましたので結果をご紹介します。
まずはETC利用照会サービスですが、7/25にあがった速報値のまま確定しています。

このため、カード会社側の明細でもETC利用照会サービスのとおりに請求があがってきています。

というわけで、首都高ロードプライシングにおいてはあとから上方修正されることはないことも確認できました。